アオ子のそそられ日記

匂い、あらすじ、見た目、あらゆるものにそそられて。

10年後のミサミサに戸田恵梨香ちゃん抜擢で歓喜


昨日の朝(3月9日)ニュースサイトを眺めていたら、心躍る文字を発見しました。



そそりメモ No.4「デスノート2016」


昨年、ドラマ版が終わり熱が冷めやらないなか、「デスノート」の続編映画についての発表がありました。

続編はキラとLが死んでから10年後(2016年)の話ということで、彼らふたりは出てこないと思われます。新キャラ達で描かれていくので、完全なオリジナルストーリー、展開が読めません。

わたしは原作が大好きで全巻持っているのと、大成功した前作の映画版デスノートも2作ともリアルタイムで映画館にて鑑賞しています。

ちょうど10年前といえばまだわたしは中学生か高校生でした。
主題歌にRed Hot Chili Peppersが起用され、あのレッチリが初の映画タイアップということで、当時注目されていたと記憶しています。(その頃のわたしは洋楽を全然聞いたことがなく、恥ずかしながらレッチリの存在すら知らなかったので、なんのこっちゃ?という感じだったのですが、大ニュースになっていました。)

さらにキラである月(ライト)を演じた藤原竜也とL役の松山ケンイチが、あまりにも原作のキャラ達に似ていたため、キャスティング発表から写真の公開にかけて「似すぎ!」とかなり話題になっていました。 月はまだしもあのLのメイクには驚かされます。
見た目だけでなく、昨今の彼らの評価からも分かるように、原作に則ったキメの細かい表情や迫真の演技など、漫画を原作にした映画としては成功事例のひとつだと思います。

その後、藤原竜也松山ケンイチも、そしてこのデスノートで銀幕デビューを果たした戸田恵梨香も大成していきます。

デスノートにおけるキーキャラで、ヒロイン(ストーリーを考えるとヒロインと言って良いのか悩みどころですが)ポジションの弥海砂役に大抜擢された戸田恵梨香ですが、当時の原作ファンからは賛否両論だったような気がします。

今は原作ありきの映画がとても流行っていて、様々な漫画が実写映画化され、その都度似ている似ていないの論争が勃発しますが、10年前のその時も今と同じ状況でした。

戸田恵梨香ちゃんは確かに可愛い、けれど、ミサミサと考えたときに果たして似ているのだろうか?

当時、わたしもそう思いました。実際に映画を見たときも、考えていたミサミサよりも、戸田恵梨香ちゃんのミサミサはメイクも派手ではないし、洋服こそゴスロリだけれど、原作では金髪なのに黒髪だしどこか大人しい。それに思っていたより声もハスキーだった!みたいなことを口にしていました。(声質に関してはどうしようもないことなので、当時の幼稚な学生だったわたしをお許しください)
とはいえ、スタイルも良いし細身の可愛らしいミサミサが、今でも評価されています。

また先日のドラマ版で佐野ひな子ちゃんが同じく弥海砂役を演じましたが、個人的な印象としては脚本的にミサミサの設定があまりうまく描かれてなかったこと、演技も確かにちょっと受け入れづらかったこと、容姿に関しても酷評されてしまったために、比例して「やっぱり映画版は良かった」と改めて戸田恵梨香ちゃんのミサミサの評価が上がったようにも見受けられました。

容姿だけでいえば、私はドラマ版の佐野ひな子ちゃんのほうがムッチリ具合とかも原作に近いように思うのですが、なかなか難しいところです。


正直にいえば、原作が当然ながら一番良くて、それをリスペクトした形で最初の映画版の再現度に満足していたために、ドラマ版の出来は残念でした。違った意味で話題にもなりその上で楽しめたし、窪田正孝くんの怪演には彼の新しい才能を見ることができました。が、再現度でいえば映画版には劣ります。
デスノート2016が「正統続編」と言われていて、そのキャスティングや気合の入り方を見ると、ドラマ版が噛ませ犬だったのではないかと考えてしまいます。(ドラマ版はドラマ版で割と高視聴率を記録し、一定以上の評価を得ているのは分かっているのですが…)
同原作の中でこんなに評判が分かれてしまうのもなんだか悲しくもあります。

ちなみに妖怪ウォッチのアプリのCMに出演していた佐野ひなこちゃんは、最強にかわいいので、演技についてはおいといても、彼女個人の問題というよりは、ミサミサの魅せ方における衣装とか脚本も、またタイミングもそんなに良くなかったのではないかと思いました。




さて数ある漫画の実写化映画作品の中でも、大変評判の良いデスノートですが、2016年の続編公開に向けて徐々に情報が公開されてきています。

最初に解禁された情報は主演・東出昌大、脇を固めるのが池松壮亮菅田将暉ということでした。

発表を聞いたとき、なんという私得映画なんだろうとニヤニヤしてしまったものです。 
なぜならわたしは若手俳優の中では、池松壮亮くんの演技を断トツに支持していること。それに続けて、菅田将暉くんにも役者として最近魅力を感じています。
彼ら2人については、別の映画「セトウツミ」が夏に公開を控えているので、そのときにでも語りたいと思います。

とにかくわたしの中では一押しの2人が、今年の映画で2度も共演することに今からワクワクしています。

主演の東出くんは、さながらドラマ版の弥海砂ポジションというべきか、容姿端麗ではあるのですが今から演技力が心配されているなど、前評判がそんなに良くはありません。

女優の杏と結婚し双子が生まれ、「さよならドビュッシー〜ピアニスト探偵 岬洋介〜」などドラマも出演が決定したり、公私ともに順風満帆ではあると思いますが、俳優としては今作が正念場、彼の実力の見せ所です。
デスノートに同じく漫画原作映画としては「アオハライド」に出演していますが、まだ未鑑賞のため感想は控えます。ただやはり賛否両論あるようです。
東出くんの出演作としては、彼が日本アカデミー賞の新人俳優賞を獲得した「桐島、部活やめるってよ」がオススメです。

ぜひこのチャンスを逃していただきたくないので応援しています。「あれ、意外とハマってるじゃん!」と後から言われるような、そんな風になってほしいなと。
こればかりは公開されてみないと分かりません。



3者役どころとしては、今作の主人公でデスノート対策本部特別チーム捜査官・三島創を東出昌大、Lの正統な後継者・天才探偵で現代の竜崎を池松壮亮、キラを神と崇める天才サイバーテロリストの紫苑優輝を菅田将暉が演じます。

さらに今作では、死神によって再び地球にばら撒かれた6冊のデスノートを主軸にストーリーが展開されます。
その6冊のデスノートのうち、一冊を所有する青井さくら役に元AKB川栄李奈が抜擢されたと2月の下旬に発表されました。




そして、冒頭に戻ります。
3月9日の朝、更なるキャストが発表され、世間が色めきました。

10年後の弥海砂役に戸田恵梨香

デスノートの映画から10年、そして正統続編ということで、映画版を踏襲していることからも納得ではあるのですが、同キャラを同キャストが演じ、さらに評判のキャスティングが再び、となると余計に期待が高まります。

10年後のミサミサはアイドルではなく女優として活動しており、デスノート所有時の記憶は失くしているものの月への想いは心に残したままという設定とのこと。 
第二のキラだった彼女の忘れてしまった記憶が、どうやら物語のキーになるそうです。
海砂は2回に渡る死神との契約によって寿命がかなり短くなっていますが、その辺も描かれるのでしょうか。
解説本でファンブックと言われる13巻に書かれている作者・大場つぐみの発言によれば、原作最終回の1年後にはミサミサは死亡しているとのことで、10年後に生きているという設定は映画版によるオリジナルみたいです。

とはいえ、原作のミサミサファンとしては、女優・戸田恵梨香ファンとしては、そして10年前に映画版デスノートを楽しんだ1人としては、本当に喜ばしいです!
佐藤信介監督と佐藤貴博プロデューサーには大感謝です。

情報が続々と発表される中、原作以降のオリジナルストーリーであるために、その全貌は映画が公開されるまではベールに包まれたまま。
キャスティングで期待がどんどん膨らんでいるものの、果たしてどれだけのクオリティになるのだろうかと一抹の不安を覚えてしまうのも確かです。
もともと好きな作品なので、続編決定の時点でかなり楽しみにしていたのですが、戸田恵梨香ちゃんのキャスティングで更に期待が高まりました。

純粋に映画を楽しむためには過度の期待も考えものです。

それでも、映画版デスノートの正統続編と謳って看板を背負っているからこそ、どうかその期待を遥か超えるくらいに素敵な映画をみせてくれることを願っています。
デスノート愛を存分に感じられる作品だと信じています。
今から楽しみです。



デスノート2016」の公開は2016年10月29日