アオ子のそそられ日記

匂い、あらすじ、見た目、あらゆるものにそそられて。

リオから東京へ。チームジャパン。


リオデジャネイロオリンピックが昨日閉会式を迎え、熱い日々がいったん休息に入りました。
次はパラリンピック

今回のオリンピックもドラマの連続で、
また感慨深い大会になりました。

わたしは基本的にスポーツには疎いのですが、オリンピックの時だけは”チームジャパン”、日本に熱を入れてどのスポーツも応援しています。
夏季五輪・冬季五輪とオリンピックが開催されるたび、そのときどきで「日本」を意識させられます。
自分は日本生まれ、日本育ちなんだなーーとしみじみ。


リオ五輪では、テレビの前でリアルタイムで応援できた男子卓球・水谷選手の準決勝→3位決定戦の激しい試合が心に残りました。


(3位決定戦にて。サーブひとつひとつに魂を込めているのがよくわかります)

特に対馬龍戦は本当に胸が熱くなりました。
卓球はテンポが早いので、球がバウンドする音と一緒に心拍数も上がってしまいます。ドキドキドキ

息を呑むほどに長いラリーにハラハラ。
そしてポイントが入るたび水谷選手が大きな雄叫びをあげます。
見ている側も一緒にウオオオって叫んでしまうので、より一層に熱が入ります。
日本の裏側ブラジルから、観客だけでなくテレビを見ている人たちも一緒に釘付けにしてしまう、凄まじい試合でした。


結果は史上初の銅メダル。
自分の語彙のなさに辟易しますが、本当にすごい…!!!!
その勢いのままに、団体戦も銀メダルという素晴らしい結果に!
東京五輪への意志も本人が口にしていたので、いまから楽しみです。


もうひとつ、体操も熱かったです。


男子団体戦、時間が合わず寝ていたので生放送で見れなかったのですが、朝起きて結果や一部始終をハイライトで見た時に、泣きそうになりました。
個人でどんなに金メダルを取っても喜ばなかった内村選手の、ある種呪いのようにも聞こえていた「団体金メダル」に掛ける執念を知っているからこそ、あの嬉しそうな表情といったら…!まさに悲願としか言いようがありません。
しかもその上で、個人総合でギリギリ逆転の金メダル。
その後の腰を痛めての種目別も棄権せずにやり遂げた内村選手は、やはり体操界のキングです。

水谷選手と同じく内村選手も

団体で金メダルを獲って東京五輪にバトンを渡すという目標は達成した。東京で僕がチームを引っ張ることはないが、僕なりに自分の道を行きたい

内村 悲願の団体金で目標達成 20年は「僕なりに自分の道を」 -リオオリンピック特集 - Yahoo! JAPAN

と現実的な発言をしていました。
種目別で代表入りを目指すこと、そして自分のウチムラという名を持つ新技を作りたいという野望を持っていることもニュース記事になっていたので、4年後もまだ内村選手の活躍が見れることを期待したいです。


そしてケンゾー!

初めてその存在を知ったときは高校生だったのに、もう大学生。しかも期待通りにオリンピック選手になっていて、時の流れが早すぎます!
あのとき、早く白井選手がオリンピックに出て戦う姿を見たいなと思っていたのに、もうその時がきているなんて。
本人がとても楽しみながらオリンピックに挑戦しているのを見て、若いっていいな、と思いました。フレッシュな存在は、チームにも必要ですね。

いまは若手の19歳の白井選手も22歳の加藤選手も、4年後にはメキメキと隆盛する20代半ばに差し掛かる頃。
いまの白井選手と同様に、新しい若き選手も活躍するだろうし、男子団体金メダル2連覇も夢じゃないはず!


女子卓球やシンクロやレスリングに柔道など、毎朝ニュースを見ながらときには一緒にわたしまで涙を流しつつ、応援してきたリオ五輪

アテネの栄光が当時小学生だったわたしにとって感動的で今でも焼き付いているのですが、それを上回るほどのドラマティックな日々でした。

チームジャパン本当にお疲れさまでした!

そして閉会式に行われた日本への引き継ぎ式、「フラッグ・ハンド・オーバー・セレモニー」も本当に素晴らしかったです。
カメラトラブルによりパーフェクトではなかったそうですが、そのニュースを知らなければ気づかないほどに完成されていたと思います。(閉会式の東京五輪紹介パフォーマンスでトラブル!カメラが故障、きれいに浮かぶはずのエンブレムが…/リオ五輪 (産経新聞) - Yahoo!ニュース)

小池百合子都知事の、金色の帯と鶴をあしらったお着物もとても美しく、マリオに扮した安倍首相の登場もユーモアに溢れ、全体的に目を奪われる見応えのあるものでした。

PVでは4年後が期待される新芽のアスリート達と、日本を代表するキャラクター達、そしてかつて日本を熱狂へと導いたアスリート達が登場し、序盤を盛り上げます。

各所で言われていますが、名のあるアイドルや歌手ではなく、青森大学男子新体操部を起用したことや、食傷気味になりつつある日本文化のゴリ押しではなく、緻密で美しいAR技術や音楽の融合によるパフォーマンスは、まさにクールジャパンと呼ぶに相応しい出来栄えでした。
何よりも椎名林檎を総合プロデューサーとして据えたことが、大きく影響しているはずです。
本当に良かった。何回も見直しています。

そしてそれを世界が認めてくれたこともまた嬉しいことでした。


こちらのYouTubeで全編が見れます。

NHKスポーツのアプリの方でも見れます。
アプリ内で各競技ハイライトも見れてオススメです。


オリンピック誘致活動によるOMOTENASHIから一転、新国立競技場やエンブレムなど山積する問題を前に、本当に成功するのか…?という少なからぬ不安を抱いていた日本国民も多いはず。
結局がっかりさせられるのではないか?蓋を開けてみれば目も当てられないような内容なのでは…?と。
わたしもそのひとりでした。

けれどあのパフォーマンスを見たら、誰もがグッと心を掴まれたはず。

東京五輪、期待できそう!!

これまでにない新しい形のオリンピックになるのではないか?ワクワクします。

問題を見ないふりして前に進むことはできないけれど、その希望や期待を裏切らないオリンピックにしてほしい。
何よりも、今度はわたし達日本人もチームジャパンの一員になり、東京で、その日を迎えられることが本当に楽しみです。

「胸張って帰ってきてね」

オリンピックを終えた選手たちに掛けるこの言葉も、次のオリンピックでは使わないのかな。
なんて言うんだろう?

逆に数多のアスリート達を見送る側にもなるのだと思うと、不思議です。

2度とない機会なので、東京五輪では大枚叩いてでも、何かひとつくらい競技観戦にいけたらいいなあと考えています。

そして多く訪れるであろう選手や観光客たちにとって、日本て良い国だな〜来てよかったと思ってもらえるような、素敵な国でありたいな、と日本人のひとりとして思います。


せっかくのオリンピックだったので、たまらずたくさん書いてしまいました。

改めて、選手の皆さん、本当にお疲れさまでした。
たくさんの感動をありがとう!




2020年の東京五輪の、そしてその先の未来へと続く。エンターテイメント性の追求だけでなく、文化的で多角的な視点からあらゆる東京五輪の可能性を考察されている、超特大ボリューミーなオススメの本です。
リオ五輪を終えて改めてじっくりと読み直そうと思います。