アオ子のそそられ日記

匂い、あらすじ、見た目、あらゆるものにそそられて。

元映画館スタッフのこぼれ話のはじめに


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皆さん映画はすきですか?
DVDで見ていますか?Huluですか?それともテレビでの地上波放送でしょうか?


わたしは昔から映画館で映画を見ることがすきでした。ドラえもんクレヨンしんちゃんは家族で毎年春休みやゴールデンウィークに観に行っていたし、ハリーポッターシリーズの第一弾「ハリー・ポッターと賢者の石」も小学生の頃に公開され、なんだかんだ映画館にはよく足を運んでいました。その影響もあってか次第に芸術としての映画もすきになり、年を重ねるごとに家族ではなく友人と、友人とではなく1人で行くようにもなり、どんどんハマっていきます。
 
今でも(決して本数は多い方とは言えないですが)最新映画は行ける限り映画館で見るようにしています。

そんなわたしは大学在学中、ずっと映画館でアルバイトをしていました。大学1年生の春に面接を受けて無事合格し、以降卒業まで都内の某シネコンで働いていました。
今でも当時一緒に勤めていた方達とご飯を食べたり、旅行に行ったり、年に何度か交流があります。

今日たまたまこちらのニュースを見つけました。

読み終わり映画館に対して思いに耽っていたところ、当時働いていた昔のことを思い出してしまいました。昔といっても数年前のことですが…。

あの忙しくも楽しかった日々は、本当に遠い昔のように感じます。そして時代の流れに直面した頃でもありました。
わたしの人生において、映画館での経験は決して欠かせません。  


そんな元映画館(シネコン)スタッフの思い出と、こぼれ話(映画館のアレコレ)をこれから書きたいなと思っています。 
ちなみに専門的知識は多い方ではありません。完全に個人的な見解や思い出話なので、「あれ、これ間違ってるんじゃない?」ということも多いと思います。ぜひ温かい目でご覧ください。
 
またブログタイトルと逸脱していますが、専用ブログを作るのが憚れた(ボリューム的に)ことと、近々映画の話もしたかったので、この雑記ブログに1カテゴリーとして残したいと思います。
よろしければどうぞお付き合いくださいませ。




近頃、「ジュラシックワールド」や「マッドマックス〜怒りのデスロード」で4DXが一躍脚光を浴びたり、今年はアカデミー賞でレオ様が初のオスカーを受賞したり、映画界も話題に事欠きません。
ですが最近、悲しいことに単館系の映画館(ミニシアター)が潰れることが増えてきました。渋谷の映画館「シネマライズ」が閉館へ “ミニシアターの本丸”陥落に映画ファンから悲しみの声 - ねとらぼ

一方で新しいシネコンも各地にオープンしていて一定の観客動員数はあるものの、大昔に比べれば映画館に足を運ぶ人も少なくなってきたように感じます。

わたしの周り(元映画館スタッフを除く)では、年に数えるほど、もしくは数年に1回しか映画館には行かない、もう思い出せないほど映画館には行っていない、という人が圧倒的に多いです。
DVDやBlu-rayをレンタルして自宅で鑑賞する人と、動画配信サービスを利用している人が多いみたいです。


映画館で働いていた身としては、やはり映画館で見る良さがあるので、その良さを皆さんに知ってもらいたいなと思っています。


味のあるミニシアターがデジタルの台頭や客不足で維持できなくなり、惜しまれながらも閉まっていくニュースを耳にするたびに悲しくなります。
シネコンはまだしばらく大丈夫だとは思いますが、消費税の増税の煽りを受けてチケット代も昔に比べて高くなりました。いつかは需要と供給のバランスが崩れてシネコンすら減ってしまう時代もくるのではないか、と勝手にひとりで心配しています。(ライブビューイングや新しい使い方もあるみたいなので、わたしが心配する必要もないくらいもしかしたら儲かっているのかもしれませんが)


映画館で働いている、働いていた、という話をすると多くの人が「え!すごい!」と驚いてくれます。「うらましい!」という声もたまに聞きます。 

わたしが映画館で働くきっかけは友人でした。高校卒業間近に、友人が「映画館でバイトするんだ」と放ったその一言で、電撃が走りました。わたしは映画館も映画も好きでしたが、それまで「映画館で働く」という概念が頭の中にはありませんでした。自分が働けるということすら思いつかなかったのです。その時も友人の言葉を聞いて「え?!映画館でバイトできるの?!」だったと記憶しています。

なのできっとわたしと同じような人もたくさんいるのではないだろうか、ということと、映画館で働きたい!って思ってくれる人が増えればいいな、という願いと、年に1回でもいいからもっと映画館に足を伸ばしてくれる人が増えたらいいな、という思いを込めて記事を書いていこうと思います。



本当はここでとりあえず記事を終わらせる予定でしたが、意気込みだけで味気ないので、記事中で何度か連呼した「シネコン」について少し解説したいと思います。

シネコンとは…「シネマコンプレックス」の略です。
多くの人が思い描く「映画館」のことです。
いまや世の中の映画館の多くはシネコンなのです。
もっと詳しく解説すると、ひとつの施設の中に複数のスクリーンを有している映画館のことです。チケット売り場があって、ロビーと入場ゲートがあって、ポップコーンとか売っている売店(コンセッション)があって、入場ゲートを抜けるとスクリーン(映画を鑑賞する部屋)がいくつもあって同時に多数の映画を上映している映画館のことです。

有名どころだとTOHOシネマズ・イオンシネマ・109シネマズ・MOVIX・ユナイテッドシネマ・新宿バルト9などが挙げられます。

多くのシネコンは全席指定・入替制を採用しているケースが多いです。
映画を鑑賞する都度、座席指定券(チケット)を購入し、1作見終わったら退場するという制度です。同じ映画を連続で同じスクリーンで見るとしても、一旦席を立ち外に出なければいけません。
また満席の場合は立ち見はありません。

一方でシネマコンプレックスの対になる映画館としては「単館系映画館」を指します。いまはミニシアターとも呼ばれるようです。いわゆるスクリーンがひとつしかない映画館、もしくは少ない映画館を指します。
単館系の場合は場所によりテーマによって作品を上映したり、シネコンでは上映されないマイナーな映画を上映したり、各々特徴がある映画館が多いです。また名画座の役割を果たすミニシアターも多いようです。


わたしの話は基本的にシネコンでのお話が中心になります。