アオ子のそそられ日記

匂い、あらすじ、見た目、あらゆるものにそそられて。

チョコレート革命



今週のお題がバレンタインデーだったときに書こうとしたのに、意外と時間がかかって間に合わなかったので、覚え書きとして。



2月14日はバレンタインデー。
今年は日曜日なので、12日の金曜日に彼氏が職場の人からチョコレートをいただいてきた。
毎年そのおこぼれをもらうのがわたしの楽しみのひとつ。

今年いただいたチョコレートの中では、OGGIのチョコレートがとても美味しい。
初めて食べたのだけれど、見た目もさることながら、齧ったときの食感がたまらない。

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(OGGIのチョコは初めて。一粒すでに食べた後。)



最近、ちゃんとチョコレートのブランドを見るようになった。
チョコもしっかり味を知るべきだ、と学んだからだ。



つい先日、お世話になっている奥様に、ステットラーという高級チョコレートをプレゼントする機会があったので、
チョコレートに対して好奇心が疼く。

プレゼントしたのはトリュフチョコ3粒で2400円。

これはわたしの中では革命的に高い!
プレゼントだと思うとそんなに高く感じないのだけれど、チョコだと思うと高い!
そして生まれて初めて3粒に2400円も出したので、大人になったな~~と感動したのであった。
なので、値段が高くついた!と泣きたいわけではなく、やっぱりそれなりに超美味しくて、手の込んだものであることが分かるのだ。本当に。(試食しかしてないけど) 
ただ人に贈るものでなければ、きっと自分には買わないと思う。

これまでわたしの知るチョコレート界のトップはGODIVAピエール・エルメだったのだけれど、それを凌いで世の中には大量のチョコレートブランドがあり、それぞれが個性を打ち出しながら確立していることを、まさにステットラーと出会ったそのときに初めて知った。
もともとは「見た目がかわいいなあ」とかただ食べて「おいしいなあ」とか思うだけで、ブランドも全然知らなかったのに。


チョコをプレゼントしようと決めたとき、ちょうど百貨店でバレンタインデーに向けた催事が開かれていたので、そこに行くことにした。
世界有数のチョコレート店が集う特設ブースには、想像を超えるほどのショップが立ち並んでいる。
同じような空気を知っていて、北海道物産展とか駅弁大会にいったときと似たような感じ。
平日だというのに歩けば人にぶつかるほどごった返していた。

百貨店に向かう前に、ラインナップをチェックして一応お目当てのブランドは決めていた。

アメリカはロサンゼルスのプライベートブランド「イヴァン・ヴァレンティン」だ。
今は亡きマイケル・ジャクソンや、マトリックスシュワちゃんをはじめとしたハリウッドスターや海外セレブ御用達のブランドらしい。
店舗も持たずアトリエを設けていて、加えて普段は紹介制でしか手に入らないとか。
日本ではバレンタインシーズンにだけ出店していて、今年は全国14ヶ所限定で出していた模様。
取り扱いはトリュフがメインとのことで、プレゼントする奥様がチョコの中ならトリュフが一番好き!なためチョイス。
日本ではめったに手に入らないし、好きなトリュフだし、これがいいな~~なんて思いながら会場に足を運びお店の前に行くと。

完売してた。
恐るべし。まだ13時で、お昼過ぎだというのに。すでにお店の人が暇そう。
残っていたのは、12個入りの6700円くらいのものだけだったと思う。
すごい・・・・。
このときまで、こんなにも高級チョコレートが売れるものだとは知らなかった。売り切れなんてこと一切想像してなかった。


わたしのなかでのチョコレート革命がここで起こる。

ないものはないのだから仕方がない、改めてフロアマップの前で悩む。
売り切れを想定してなかったので、他については全然わからない。
なにしろチョコレートについて何も知らないので、ブランド名だけ見てもピンとこない。
事前にGODIVAはあまり好きではないと聞いていたし、うーんと悩んでいるところに飛び込んできた文字。

日本初上陸
KAEMPFF KOHLER(ケンプ・コーラー)


よしここにしよう!とお店に行くと、やっぱりここも売り切れ。
え、本当に??と目を疑う。
結構周りのお店を見ていても、まだまだたくさんチョコレートありますよ、と言わんばかりに試食を勧めてくれたり声をかけてくれるのに。

そして最初に書いてはいたけれど最終的には「ステットラー」というお店に落ち着く。
たどり着いたのはだいぶ後で、ケンプ・コーラーで打ち破られたあとは、催事フロアを30分くらいうろうろ。
スパイス入りやお花入りのとても華美なチョコレートを眺めてみたり、試食してみたり。
見たり食べたりしていると自分も欲しくなってしまって「レオニダス」でトリュフ6個入りを購入。

選んだ理由は
・そこまで高くないこと
・日本にも店舗があり割とスタンダードなお店
の2点。

見れば見るほどチョコレートも奥深いんだなあ~~と思ってしまい、
急に高級チョコレートなんて口にしても、その違いはわからないし、
普段はお土産のチョコクランチやたけのこの里ばかりを食べているので、
まずは少しランクアップしたチョコレートから手を出してみよう作戦。


結局ブランドも、食べ物も、比較対象を知らないと何もわからない。
なのでブランドバッグとかも、ブランドそのものを知っている人じゃないとプレゼントしたって響かないし、その価値は伝わらない。
モノにはピンキリあるけれど、わたしは普段からブランドにこだわっているわけではなく、
キリはキリで美味しいものや使いやすいものがあって、お値段がそれなりにするものもそれだけの良さ(質だったりデザインだったり)があって、
その両方をちゃんと知っておきたい、というのはある。

ちなみにブランドものをプレゼントする、というのも、プレゼント選びではハードル高いよなあとよく思う。
知らない人に贈っても、その人にとって価値がなければ、どんなに高価なものでも喜ばせることはできないよなあと。
この辺についてはまたいつか書きたい。

(余談。レオニダスのトリュフチョコレートは、今までわたしが食べてきたトリュフとはちょっと食感が違って楽しかった!
わたしの知るトリュフは周りが結構硬くて、ココアパウダーやシュガーパウダーが外側に振られていて、中が柔らかい、、というよくあるタイプだ。
レオニダスのトリュフは、程よい薄めのパウダーに包まれていて、かじると、周りがくずれるようにホロホロしている。中もしっとり。
おいしい・・・・。)


そしてレオニダスでトリュフを買ったあと、周りを少し歩いていると、人が集まっているところがあった。
そこがまさに「ステットラー」だった。
他のチョコレートに比べると結構値が張るな~~と思ったのだけれど、試食させてもらうと、ほんの少ししか口に入れてないのに口当たりがよくて超おいしい!
生クリームを使ってないとのこと。
ステットラーはスイスで創業され、1日に作る個数よりも、1粒1粒職人の手作りにこだわっているメーカー。
日本にお店はないと言われ、ステットラーにしようと決めた。
ステットラーの定番は6個入りの石畳チョコレートなのだけれど、トリュフの3個入りも捨てがたくショーウィンドウの前でしばらく悩んでいた。
お店の方が「値段的には石畳のほうがお得なんですが、もしトリュフがお好きなら、トリュフの中に入っているチョコレートは石畳チョコレートなので1粒で2度お得かもしれないですね。」とアドバイスをしてくれたので、トリュフにした。


という感じで、ステットラーにたどり着いた。
なんとなく足を運んだバレンタインの催事で、今まで見たことなかったチョコレートの世界が広がった。


そういえばロイズはよく母親がくれるけど、ちゃんと味わったことがない。
「あそこのチョコって美味しいわよね」と人に言われたときに、
わたしはチョコレートはぜんぶ同じチョコレートでひとくくりになっていて、味の違いやブランドの特徴や、もろもろの違いがわかってなかったし、
そもそも興味を持とうとしてなかったのだな~と今回のことで気づいた。


奥様にチョコレートをプレゼントする機会があってよかった!
そして喜んで頂けたので尚のこと足を運んで、良い経験になった。